奇跡を起こした12の月光




「そうだわ!葉月、皐月。部屋に戻る前に月と太陽元に戻らなくてはダメよ?」



私は1つ忠告した。



だって、男子3人はこのこと知らないからね。



「「はーい…」」



2人の残念そうな声が聞こえた。



こればかりはしょうがないわ。



でも、それぞれがペットと人同士で話せたのだから良かったわ。



「弥生ちゃん、桜ちゃん、今日はほんとにありがとう!」



皐月はとびきりの笑顔を私たちに向けた。



「ほんとに、2人ともありがとう!」



葉月もとびきりの笑顔を向けてくれた。



2人の笑顔は女の私でも惚れてしまうくらい。



私と桜はお互い目を合わせ、クスッと照れ笑いした。



「それじゃあ、リビングで男3人が待ってるだろうし、行くわよ!」



あっ、そういえば!



「今日の夜ご飯私の番だったわよね…。ごめんなさい!今どうなってる?」



「それなら今日は焼肉にしようってなったのよ!」



なるほど…。



それはいいわね〜。



でも、なんか大変なことになってそうな予感がするわ。



「ねぇ、一応聞くけど…リビングすごいことになってないわよね…?」



私はおそるおそる尋ねた。



葉月と皐月は目をみあわせて、



「「なってたわよ!」」



そんな自信満々で言わないで欲しい…。



でも、なってたってことは…、今はもう大丈夫ってことかしら?