奇跡を起こした12の月光




「あ〜…それはね、焼肉の準備は雪人と、龍くんにやってもらったんだけどね、私たちは何しようってなったの。」



「そうそう!だから私たちはデザートのクッキーでも作ろうと思って作ってみたら焦げたのよ。」



あはっ!と、葉月は悪びれた様子もなく言う。



「まず片付けとけ、この匂いの原因のクッキーはお前らが食べるか、まほうでどうにかしろ。皿は絶対手で触るなよ?」



俺は一通り指示をした。



それから、



「で?龍たちは大丈夫なのか?」



「「わかんない」」



まぁ、材料切るだけだから大丈夫だと思うが一応見てこよう。



「おい龍〜、雪人〜お前らは大丈夫か……?」



「「大丈夫じゃない!」」



大丈夫じゃないみたいだ。



龍は包丁の持ち方からまず変。



雪人は…多分玉ねぎを切っているのだろう。



目を瞑りながら玉ねぎを切ろうとしている。



おいおい…



「龍はまず包丁置け。」



俺がそういうとすぐに包丁を置いた。



それを確認してから、



「雪人もだな…雪人も包丁置け、そして目開けろ。」



雪人もちゃんと言う通りに動いた。



はぁ、ほんとにダメなんだ…。



これからは絶対この4人に料理はやらせないと心に決めた。