「あ〜…それはね、焼肉の準備は雪人と、龍くんにやってもらったんだけどね、私たちは何しようってなったの。」
「そうそう!だから私たちはデザートのクッキーでも作ろうと思って作ってみたら焦げたのよ。」
あはっ!と、葉月は悪びれた様子もなく言う。
「まず片付けとけ、この匂いの原因のクッキーはお前らが食べるか、まほうでどうにかしろ。皿は絶対手で触るなよ?」
俺は一通り指示をした。
それから、
「で?龍たちは大丈夫なのか?」
「「わかんない」」
まぁ、材料切るだけだから大丈夫だと思うが一応見てこよう。
「おい龍〜、雪人〜お前らは大丈夫か……?」
「「大丈夫じゃない!」」
大丈夫じゃないみたいだ。
龍は包丁の持ち方からまず変。
雪人は…多分玉ねぎを切っているのだろう。
目を瞑りながら玉ねぎを切ろうとしている。
おいおい…
「龍はまず包丁置け。」
俺がそういうとすぐに包丁を置いた。
それを確認してから、
「雪人もだな…雪人も包丁置け、そして目開けろ。」
雪人もちゃんと言う通りに動いた。
はぁ、ほんとにダメなんだ…。
これからは絶対この4人に料理はやらせないと心に決めた。
