奇跡を起こした12の月光




「ほら、行くぞ!パーカー脱げよ。」



「は?嫌に決まってるでしょ?脱がなくても泳げるわよ。」



なんなのよ。



私の水着姿見たって可愛くないわよ。



「ほら、行くんでしょ?」



私は水無月くんを置いてみんなの方へ向かった。



だっていつまで経っても動かなそうなんだもの。



「おーい!愛斗は来ねぇの?」



水無月くんは、無言でこっちにきた。



「ねぇねぇ、弥生ちゃんパーカー脱ごうよ!せっかく海に来たのに…。」



皐月まで?!



なんでみんな私の水着姿を見たがるの?



すると私の心を見透かしたように、葉月が言った。



「弥生は可愛いんだから、もっと自信持ちなさいよ。」



私が可愛い?



確かに、人並みにだとは思うけど、葉月達に比べたら私なんてモブだよ…?



「葉月達のが可愛いわよ。」



「それはありがとう。素直に受け取っておくわ。」






私達はしばらく海であそんだ。



久しぶりにこんなにもはしゃいだかもしれないわ。



たまにはこんなのもいいかもしれないわね。