奇跡を起こした12の月光




また、それぞれの話に戻った。



え…?海に入らないの?



いつまでこの時間続くの…?



別に海に早く入りたい訳では無い。



でも!この時間が続くのはいや!



「音川さん?どうかした?」



「い、いや…。なんでもないわ。」



水無月くんと一緒にいるのが嫌って言ったら絶対…あー、考えただけで恐ろしいわ。



「そう?俺と二人でいるのが嫌なのかと思った。」



満面の笑みだった。



うわぁ…バレてる。



完璧にバレてるわ。



案外鋭いのね。



目が笑ってないし…。



「おーい!そこのおふたりさん!早くおいでよ!!みんなもう泳いでるよ?」



グッドタイミングで神無月くんが私たちを呼んだ。



「あー、今行く」



水無月くんの返事てきとー。