奇跡を起こした12の月光




一瞬で元の場所に戻った。



けど周りを見渡しても、男子たちの姿がない。



水着を取りに行ったのかしら?



「ねえ、葉月ちゃん。雪人達は?」



皐月が葉月に尋ねる。



「どこいったのかな?水着取りに行ったんじゃない?」



「あっ、そっか!取りに行かないと入れないもんね!よーし!着替えに行こ!」



私たちは更衣室に行き、水着に着替えた。



もちろん私は着替えたあとすぐにパーカー着たわよ?



「え〜!弥生ちゃんなんでパーカー着ちゃうの?!」



「そうよ!可愛いのに勿体ないわ!」



当たり前じゃないかしら?



私は別に2人に比べて可愛くないし、私の水着姿なんて見たい人いないわよ。



ちなみに、葉月はおとなっぽい黒のビキニで、皐月はフリルの着いた可愛らしい赤色のビキニだ。



私は白色のシンプルなビキニだ。



葉月達に弥生は絶対これって言われてこれにした。



「パーカーは脱がないわよ?そのままでも海に入れるし。」



「「え〜!私たちは着ないよ?」」



え〜と言われても…。それに…。



「葉月達はいいのよ。可愛いんだから」



「「(弥生も十分過ぎるほどかわいいですけど…。)」」



…?



「ほら、水無月くん達待ってるかもよ?」



「そうね。早く行きましょうか!」



「うん!いこいこ!!」



私たちは、着替えて水無月くん達が待ってるであろう場所に戻った。