「すごい!むっちゃ綺麗!」
ほんとに…。
強引に連れてこられるって感じだったけど、来てよかったと思った。
「俺らだけしかいない!貸切じゃん!!」
神無月くんが言ったので、辺りを見渡してみると、ほんとに私たち以外誰もいなかった。
「やった〜!葉月、弥生!海入ろ!」
え…?
「お!いいね!入ろ入ろ!」
ちょっと!
「私は入らないわよ?」
私が拒否したら…。
「なんで?だってせっかく水着も買ったのに、入らないなんて勿体ない!てことで水着を取りに行こ!」
え〜?!ちょっと〜!
私が1人どうしようかと悩んでいると、スって手を取られた。
「テレポート!!」
も〜!何もかも急すぎるわよ!
私は葉月の魔法によって強制連行された。
「水着取ってきたらここに集合ね!特に弥生?来なかったら部屋に呼びに行くから」
葉月さん…怖すぎます。
口は笑ってるけど目が笑ってない。
「は、はい。」
「よろしい!じゃあまた後で〜」
「うん!後でね〜」
はぁ…私は嫌だけど、葉月が怖いから仕方なく水着を取りに行った。
「よし!みんな揃ったね!じゃあ戻ろ!」
葉月の声で手を繋いだ。
「私が言うわ。テレポート」
