奇跡を起こした12の月光





「すごい!むっちゃ綺麗!」



ほんとに…。



強引に連れてこられるって感じだったけど、来てよかったと思った。



「俺らだけしかいない!貸切じゃん!!」



神無月くんが言ったので、辺りを見渡してみると、ほんとに私たち以外誰もいなかった。



「やった〜!葉月、弥生!海入ろ!」



え…?



「お!いいね!入ろ入ろ!」



ちょっと!



「私は入らないわよ?」



私が拒否したら…。



「なんで?だってせっかく水着も買ったのに、入らないなんて勿体ない!てことで水着を取りに行こ!」



え〜?!ちょっと〜!



私が1人どうしようかと悩んでいると、スって手を取られた。



「テレポート!!」



も〜!何もかも急すぎるわよ!



私は葉月の魔法によって強制連行された。





「水着取ってきたらここに集合ね!特に弥生?来なかったら部屋に呼びに行くから」



葉月さん…怖すぎます。



口は笑ってるけど目が笑ってない。



「は、はい。」



「よろしい!じゃあまた後で〜」



「うん!後でね〜」



はぁ…私は嫌だけど、葉月が怖いから仕方なく水着を取りに行った。




「よし!みんな揃ったね!じゃあ戻ろ!」



葉月の声で手を繋いだ。



「私が言うわ。テレポート」