奇跡を起こした12の月光




私が暗い顔をしていたからだろう。



葉月が俯き気味の私の顔を覗き込んで心配そうな顔でみてきた。



「どうもしないわ。」



私は、何事も無かったかのように、いつもの私に戻した。





「ふーん…。ならいいけど…。あっ!そうよ!弥生がなんと言っても連れてこって皐月と言ってたんだったわ!てことで、弥生!行くわよ!」



ちょっ?!



私は葉月に手を引っ張られ、みんなのいるリビングに連れていかれた。



強引なんだから…って私も私か…。



全力で拒否しなかったんだから。






「さぁ!みんなで海にレッツゴー!!」



皐月の掛け声と共に、みんな移動し始めた。



はぁ、行くしかないのかしら…。



「ほら弥生も早く〜!」



ここでも強引に皐月と葉月に引っ張られながら海へと移動した。