奇跡を起こした12の月光






「すごいよ!みんな!」



皐月の声が聞こえて皐月の方を見ると同時に



「部屋が…!!むっちゃ広い!!個々の部屋全部見てきたら凄かったから思わず叫んじゃった。」



てへっと皐月は、可愛らしい笑みを添えてそう興奮気味に口にした。



「どんな感じ?!6部屋あるんだよね?」



「んとね!みんなのそれぞれの魔法のいろだった!!それも、女の子の方は可愛かったし、男の子の方はかっこいい感じだった!!」



ふーん…しっかりしてるのね。



私の部屋はどんなところだろう。



「すげぇ!!早く行こーぜ!!」



神無月くんが興奮気味に言った。



「行こいこ!!僕も気になる!!」



「よし!みんな早く行くよ!」



あっという間にみんながいなくなってしまった。



え…?!みんな早くない?!



私も行こ〜っと。