「わぁあ!綺麗!!」
「ほんとに…!!」
「僕、こんな大自然の中なんて今まで来たことないかも…!」
「すげぇ…!!これ遊びに行きたくなくなるな…ずっとここにいたい。」
みんな顔を見てみると頬が緩んでる。
水無月くんは…相変わらず胡散臭い笑顔だけど、いつもよりは素が出てると思う。
「おーい、お前ら〜!!俺今から他のクラスの所行かなかんのだわ〜、だから荷物でも片付けておけー!ちなみにお前らの部屋は俺の後ろの建物な!んじゃね〜!!」
氷谷先生は言いたいことだけいって手を振りながら帰っていった。
私は先生の言っていた建物を見た。
明らかに大きい。
それは余裕で10人以上過ごせそうな大きいなら建物だった。
「大きすぎるでしょ…。」
思わず声に出してしまった。
でもほんとに2泊3日の合宿のためだけに用意するところじゃない。
私たちは少し放心していたが気を取りなをして建物に入っていった。
