「まぁ合宿って言っても2泊3日のちょっとした旅行と同じだ。強いて言うなら、ここは魔法学園だから、少し魔法の訓練があるだけだ。といってもSクラスのお前らは特にないから旅行を楽しめ。」
もう、旅行って言っちゃってるし。
今思ったんだけど、旅行なら私行かなくても良くない?
Sクラスは特にやることないらしいし…。
「あっ、休んじゃダメだぞ。」
なんでかしら?
だって私たちはやることないのでしょう?
「Sクラスはここでも重要な役割があるからな。何かあった時に対処できるのは俺たちだけだ。Aクラス以下には荷が重すぎる。だから、お前らは休んだらダメだからな。」
確かに、何かあってからじゃ遅いけどさ…。
私たちは、テレポートが使えるから何ら心配はないんだけど…。
「氷谷先生〜!!僕達は何もなければほとんど自由なんですよね〜?」
「あぁ、そうだ。何もなければな…。」
その言い方は…何かが起こるって言ってるようなもんだわね。
まさか、なにか仕組んであったりするのかしら…。
それだったら、気を張っていかなくちゃ。
だって私には、みんなを守る使命があるのだから…。
「他に質問ないなぁ?それじゃあ、思う存分合宿という名の旅行を楽しむように!」
解散!といって氷谷先生は教室から出ていった。
