「ええと…」
「いいわよ。正直な気持ちを教えてくれればいいわ。」
「婚約者になれるかはまだ分かりません。でも、パートナーとしてなら、相性は悪くないと…すみません。せっかくのお話でしたのに。」
私は、雨涙さんに頭を下げた。
「大丈夫よ。でも、もし気が変わったら、いつでも言ってね!いつでも元に戻せるから。」
雨涙さんは最後にパチッとウィンクをした。
「あっ!私の事黙ってくださってありがとうございました。おかげで助かりました。」
「あら、そんなこといいのよ。まだ、婚約者候補ってだけだったんだから。でも、桜ちゃんが来て教えてくれて助かったわ。桜ちゃんが来てくれなかったら愛斗に言ってしまっていたわ。」
雨涙さん…。
そうそう、一応言っておくわ。
なんで桜に頼んで言って貰ったのか。
それは私の婚約者候補に水無月くんがいたからよ。
私も一応貴族の部類に入るところにいるから。
婚約者ができてもおかしくは無い。
というより、出来ない方がおかしい。
婚約者候補になんで水無月くんが入ったのかって?
それは水無月くんと私の階級が近いからってところよ。
まぁ、こんなところかしら?
その後私は雨涙さんとのお茶会を楽しんだ。
