奇跡を起こした12の月光




「さてと、そろそろ本題に行ってもいいかしら?」



雨涙さんは少し真面目な顔つきになった。



「先に謝っておくわ。愛斗が無神経なことしてごめんなさいね。あの子頭はいいくせに、こういうことはわかんないのよ。」



「いいえ、大丈夫です。私も、水無月くんのこと勝手に調べたので…」



私の方こそすみませんと私も謝った。



「そんなこといいのよ。隠してることじゃないわ。この話はここまでね。で?愛斗とはどう?やっていけそうかしら?」



正直やっていけないと思う。



“婚約者”には、なれないと思うわ。



“パートナー”としてなら相性は良さそうかもしれないけど…。



パートナーだからって、恋愛の方も上手くいくとは言えない。



パートナーはあくまでもパートナーだ。