桜なら、違う空間行き来できるし、誰かに聞かれることがないんだよね。
私は、水無月くんに気付かれないように桜に魔法をかけた。
主以外の人から見えないようになる魔法をかけた。
これで安心ね。
「電話、出なくて良かったの?切れちゃったけど。」
本当は桜に渡しただけだ。
でも、周りからは切れたように思われる。
これが桜達ペットのすごいところ。
「いいわ。それに、ここじゃあ出られないわよ。」
わかってることを。
この人にはいっつもイライラさせられる。
「それもそうだね。」
「で、どうして付き合って欲しいのよ。」
私は話を戻した。
そう、これが1番気になるところ。
なぜ今、そして私をつけてきてまで付き合って欲しいという水無月くんの考えが分からない。
「あ〜、俺の家に来て欲しいと思って。」
はぁ〜?!ますます意味がわからない。
それになんで私なのよ!
私は行きたくないわよ!
「嫌よ。なんで行かなくちゃ行けないのよ。」
「えっ?だって俺のパートナーでしょ?」
俺のパートナーでしょ?じゃないわよ。
パートナーだから何よ。
なんでパートナーだからって水無月くんの家に行かなくちゃ行けないのよ。
私は、少し距離を取り話を続けた。
「私はなりたくてあんたとパートナーになったわけじゃないわ。勘違いしないで。」
水無月くんを睨んで言った。
