奇跡を起こした12の月光




数分歩いたところで、何となくつけられてる感じがした。



それもこれ知ってる。



はぁ。



諦めが悪いこと。



私は、少し早歩きにしてみた。



そうすると、後ろもスピードを変えた。



あーもう!



私は目的地を知られたくないため、屋上に目的地を変えた。



屋上まで自然に歩いていく。



そして、着いたところで私は扉を開け、外に出て扉を閉めた瞬間、テレポートを使い隠れた。



少しして、扉が開いた。



案の定予想通りの人が出てきた。



「隠れても無駄だよ。音川さん。」



はぁ、隠れる作戦も失敗か。



まぁわかってたんだけどね。



私は、水無月くんの方へ出て行った。



「なんの用?あなたも懲りないわね。」



ある意味尊敬するわ。そういい、水無月くんの前に出た。



「そ、諦めが悪いの俺。」



はぁ、ほんとになんでこうなっちゃったのかしら。



「音川さん、俺にちょっと付き合ってよ。」



はぁ?嫌よ。



「嫌」



「なんで?みんな俺が誘えば必ず来てくれるのに。」



どんだけナルシストなのよ。



それに、私を周りの女と一緒にしないで欲しいわ。



「嫌だって言ってるでしょう?しつこいわよ。」



そういった途端電話がかかって来た。



なんてタイミング…。



はぁ。この状態じゃあ話は出来ないわね。



どうしましょう。



桜──。



りょーかい──。



私は桜に頼んで、電話に出て貰うことにした。