数分歩いたところで、何となくつけられてる感じがした。
それもこれ知ってる。
はぁ。
諦めが悪いこと。
私は、少し早歩きにしてみた。
そうすると、後ろもスピードを変えた。
あーもう!
私は目的地を知られたくないため、屋上に目的地を変えた。
屋上まで自然に歩いていく。
そして、着いたところで私は扉を開け、外に出て扉を閉めた瞬間、テレポートを使い隠れた。
少しして、扉が開いた。
案の定予想通りの人が出てきた。
「隠れても無駄だよ。音川さん。」
はぁ、隠れる作戦も失敗か。
まぁわかってたんだけどね。
私は、水無月くんの方へ出て行った。
「なんの用?あなたも懲りないわね。」
ある意味尊敬するわ。そういい、水無月くんの前に出た。
「そ、諦めが悪いの俺。」
はぁ、ほんとになんでこうなっちゃったのかしら。
「音川さん、俺にちょっと付き合ってよ。」
はぁ?嫌よ。
「嫌」
「なんで?みんな俺が誘えば必ず来てくれるのに。」
どんだけナルシストなのよ。
それに、私を周りの女と一緒にしないで欲しいわ。
「嫌だって言ってるでしょう?しつこいわよ。」
そういった途端電話がかかって来た。
なんてタイミング…。
はぁ。この状態じゃあ話は出来ないわね。
どうしましょう。
桜──。
りょーかい──。
私は桜に頼んで、電話に出て貰うことにした。
