奇跡を起こした12の月光




私は、学園内を散策し始めた。



それにしても相変わらず広いわね。



迷いそう…。



この学園のマップとかないのかしら。



間違えて、ほかのクラスの教室に行くなんて死んでも嫌だし。



桜なら分かるかな?



私は、死角に隠れてから桜を呼んだ。



「桜」



『はぁい!学園のマップだよね?それなら持ってるよ〜』



さすが桜!わかってる!



「見して。」



私は桜からマップを貰った。



ふーん。この学園、すごいクラスあるのに空き教室が沢山ある。



その中なら落ち着けそうね。



屋上とかもいいんだけど、私はあんまり外にいたくないんだよね。



それなら、寮にいればいいじゃんって思うかもしれないけど、昼間は学園に居ないと。



そうお父様とお母様に昨日言われたのよね。



だから、せめて学園でも静かな場所にいたいから、探すの。



マップを見ていると、なかなかいい場所を見つけた。



周りは特になんにもなくて、静かそうなところ。



私はそこにしようと決めて、目的地まで歩いていった。