奇跡を起こした12の月光




まぁ、でも何も言わないのも変だし、適当に答えた。



「私、もう食べたの。だから、ゆっくり食べて。私、学校の準備してくるわ。」



「わかった。でも、これからは弥生ちゃんとも一緒に食べたいなぁ。寮でご飯食べる時だけでいいから。」



ダメ?と上目遣いで見てくる皐月。



うっ…なんか、犬みたいで可愛い。



皐月は確信犯ね。



私、ご飯あんまり食べないんだけどなぁ。



食べないって言って食べろとか言われたら最悪だしな。



一応了承しとこ。



「わかったわ。一緒に食べるようにする。」



「ほんとに?!嘘言っちゃダメだからね!」



皐月に押されるようにして、私は頷いた。



「じゃあ、準備してくる。」



私は、自室に戻って行った。



はぁ、ほんとにどうなるのかしら、これからの学園生活。



どんなに苦しくても、秘密だけは絶対に隠し通す。



そう決めて、私は準備を進めた。