まず初めに起きてきたのは以外にも水無月くんだった。
昨日の今日で、しかも今は2人きり…
なんてついてないの…私。
「おはよう、音川さん。」
朝から爽やかな笑顔ですこと。
ほんと、疲れないのかしら?
そんなことして。
私は無視して、ご飯作りを再開した。
「………へ〜…無視するんだ…」
ぼそっとなにか聞こえた気がする。
それに空気も少し変わったような…
でも、私には関係ないし…
「ねえ、音川さん。」
なんか耳元で声が聞こえた気がした。
さすがにこれは私も無視し続けることは出来ない。
「何よ…それより私から離れて。」
別に、水無月くんの声に反応した訳では無い。
距離が近いから、反応してあげたのだ。
「やっと返事してくれた」
まだ近くにいる。
私の言葉理解してる?
離れてって言ったんだよ?
「ねえ、離れてよ。私の言葉聞こえなかった?」
「聞こえたよ?」
ならなんで?!
「だって、この方が誰かに聞かれずに済むし。」
誰かに聞かれたらダメなの?
尚更わかんないんだけど…。
