奇跡を起こした12の月光




部屋に着くと、美味しそうな料理が並んでいた。



私はお腹がすいていたから、すぐに夕食を食べ始めた。



それにしても、一日は早いわね。



あっ!そういえば、桜見かけないわね。



いつもなら私の近くにいるのに。



この家では、余計。



どこにいったのかしら?



ちょっと探しに行こうかしら?



そう思っていると、急に私の肩に何かが乗った気がした。



これは…桜?!



『そうよ。ごめんなさい、椿様と李桃様に弥生について質問攻めにあってたの。だから、弥生のところに行くことが出来なかったのよ。』



お父様…お母様…。



はぁ。過保護もいいところだわ。



でも、それだけ愛されてるって思うとなんとも言えないわ。



まぁ、でも、とにかくあれね。



「桜、お疲れ様。変なこと言ってないわよね?」



私は桜を労りつつ、質問した。



あの二人の中にいた桜ならなんでも言いかねない。



信用してないわけではないわ。



ただ、一応ね!



『弥生、ありがとう!って言いたいけど、何よ。変なことなんか言ってないわ。』



ふーん…。



「まぁいいわ。それよりお風呂入ってねましょう?久々に来て少し疲れたわ。」



『えぇ!そうしましょう!』



私たちは、久々の家を堪能した。