~side弥生~
「ただいま帰りました。お父様、お母様。」
あれから私は、家に帰ってきて、今お母様たちの所へ着いたところだった。
「おかえり、弥生。」
お母様が笑顔で迎えてくれた。
「おかえり、弥生」
次いで、お父様も仏頂面だけど、迎えてくれた。
「で?話があるのか?そのために帰ってきたのだろう?」
さすが、お父様。
勘が鋭いですこと。
「ええ実は、あるひとりの男の対処に困っていまして…」
私がそう言った瞬間、お父様は眉間にシワを寄せ、仏頂面だったのに、それがもっとまして、怖い顔になっている。
どうしてかしら?
「おとうさ「男だと?」」
私がお父様の反応を伺おうと、お父様と呼ぼうとしたのを遮られた。
「まぁまぁ、あなた。しっかり話を聞いてあげましょうよ。まだ、あなたが思ってることになったとは言っていないでしょう?」
さすがお母様。
お父様を諭すのが上手い。