奇跡を起こした12の月光



「だ〜め!まだひとつ答えてないでしょ?あんたは何者?」



はぁ…その質問もう忘れたかと思ってたわ。



まぁ、この人に限ってそれはないか。



どうせ一番聞きたかったのはこのことだろうし。



「別に何者では無いわ。普通の人間よ。」



「へ〜…普通の人間ね〜…。」



何よ?!私は別に特別な人間では無いわよ!



「何よ、悪い?ごめんなさいねぇ、特別な人間じゃなくて。」



この人と話してても埒が明かない。



「もういいかしら?用は済んだでしょう?」



早くこの状況から抜け出したい。



私はそんなに心広くないわ。



「しょうがないね…今回はそういう話だったし、大人しくここから去るよ。」



でも、次は覚悟しておいてね。



そう付け足し、颯爽とここから去って行った。



はぁ…なんか、これだけで疲れたわ。



これからは、水無月くん…要警戒だね…



それから私はテレポートで、家に帰った。