こういう男が一番大っ嫌い!
私は、水無月くんをキッっと睨んだ。
「いいねぇその顔。音川さんのそんな顔初めて見た。で?俺の質問に答える気はないの?」
「あるわけないでしょう」
あくまで冷静に…
冷静にしないと、無駄なこと言っちゃいそうだしね…
「俺たちパートナーだよね?隠し事はなしじゃない?」
「そんなこと誰が決めたのよ」
「ん〜?俺だけど?」
どれだけ自己中なのよ。
それと、早くここから去って欲しい。
「ねぇ、早くここから去ってくれない?それにさっき言ったよね?私には今日用事があるって。」
そう、私は葉月に用事?って聞かれた時うんって返した。
「うん、言ってたね〜」
じゃあ余計どうしてなのよ…。
もう、この人と話していると疲れてくるわ…。
「でもさ〜…あんな曖昧な返事だと余計気になるのが俺なんだよね〜」
そんなこと知らないわよ!
こっちはいい迷惑なのよ…
「んな事知らないわよ。」
「早く答えてくれない?音川さんが答えるまで、ここから動かないから。」
あーもう!ウザったいことこの上ないわ!
答えればいいんでしょ、答えれば!
「答えたら、ここから去ってくれる?」
「もちろん!それが約束だからね。」
はぁ…しょうがない。
「ただ、ちょっと家に帰ろうとしただけよ。それでいい?」
私は正直に答えた。
