「んで、話なんだけど、まあめんどくさいし、直球で聞くね。あんた何者?そして、いまさっきまでどこに行こうとしてたの?」
何者…ねぇ。
そんなの答えるわけが無いでしょう。
そんなことに答えるほど馬鹿じゃないわ。
それに、どこに行こうとしてたの?…って、そんなの勝手じゃない。
私がどこへ行こうと、何者だろうと、あなたには関係ないと思うけど?
そう言いたい気持ちをグッと抑え、笑顔で一言だけ返した。
「あなたには関係なくて?」
「へ〜、俺に逆らうんだぁ?」
はぁ〜?!何が俺に逆らうんだ?よ!
何様のつもり?!
私より位が上の貴族とかなんか?
まぁ、私にはそんな人いないんだけど。
だから尚更よ!
