奇跡を起こした12の月光




「自分の、気持ち…」



私は、桜に言われたことを考えながら愛斗の待つ中庭へと向かった。




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1歩足を踏みえれれば、噴水を中心に周りを取り囲むように植えられている花々。




ベコニア、銀木犀、パンジー…など、様々な花が植えられていた。



こんなにも綺麗な場所、あったのね。




「愛斗、どこにいるのかしら。」



周りを見渡すが、誰もいない。



確かに中庭と聞いたはずなんだけど…






「…?!」



私は噴水の前に置いてある椅子に座ろうとしたが、柑橘系の爽やかな香りに包まれ阻まれた。



「弥生、お待たせ。」



耳元で聴こえる聞きなれた安心する声。



「愛斗…」



「うん、正解。」



再び耳元で聴こえた彼の声。



そのとき、ようやく気がついた。



私、愛斗に後ろから抱きしめられてる?!



「……愛斗?!離して!」



「やだ。あれ?弥生照れてる?」



「照れてない!!それよりも早く離して!!」



私が暴れると、愛斗は渋々離れてくれた。



はぁ、心臓止まるかと思ったわ。



頬が熱を持ってるのが、鏡を見なくても分かる。