「わぁ〜!!!すっごい!!」


部屋に入る前から感じていた匂いは扉を開けた瞬間一気に香った。



そして、テーブルの上に目をやると、美味しそうな料理が所狭しと並んでいる。



あの短時間でこんなにも作れちゃう2人って何者…?!



「すごいわね、あの短時間でこれだけ作るなんて…」



葉月ちゃんがみんなの思ってる言葉を代弁してくれた。



「初めての学校祭で、明日は多分Sクラスみんなで軽くパーティーするだろうからって弥生が張り切ってたよ。聞かされた時は驚いたけどね。」



「ちょっ、愛斗…!!」



弥生ちゃんは、愛斗くんにばらされてしまったことが恥ずかしいのか俯いた。



耳が真っ赤なのが見えて、葉月ちゃんと顔を見合わせてクスッと笑った。



「なぁなぁ、食べていいか?!」



龍くんが待ちきれないと言ったようにテーブルのそばでソワソワしている。



「はいはい!私も早く食べたい!!」



「それじゃあ、そろそろ食べよっか!せっかく作ったのに冷めちゃうし…」



弥生ちゃんの言葉にみんな一斉に手を合わせて食べ始めた。



明日の劇、成功するといいな〜!