~皐月side~



「なんかいい匂いがする」



「ええ、ほんとね」



私たちは今絶賛明日の劇の練習中です!



本当は練習をやるつもりはなかったんだけど、弥生ちゃんと愛斗くんに部屋を追い出された。



なんか、ご飯の準備をするからって。



2人でコソコソなんかあやし〜…



「葉月ちゃん、2人で何してるんだろうね!楽しそうだったからいいんだけど…」



気になる!



「まぁまぁ、呼ばれるまで待ちましょう?2人にも何か考えがあるのよ。」



私はうずうずしているのに対し、葉月ちゃんは至って普通。



気になって練習にならないよ〜



待つのが我慢の限界に達しようとした時、やっと弥生ちゃんから呼ばれた。



私はワクワクしながら部屋のドアを開けた。