奇跡を起こした12の月光




警戒に警戒を重ね、1番奥の部屋に行った。



さてと、準備を始めたいところだけど、一瞬私と、桜以外の魔力を感じた。



それもどんどん近づいてきてる気がする。



はぁ…みんな言ったと思ったんだけどなぁ。



私はすぐに自分の姿が戻ってないことを確認して、普段部屋に部屋の中で移動してから、廊下に出た。



「なにかよう?水無月くん…」



そう、感じた魔力は水無月くんのものだった。



一応、Sクラスのみんなの魔力は覚えた。



もちろん氷谷先生の魔力もね。



「学校行ったんじゃなかったの?」



そうよ、確かにさっき葉月たちと一緒にこの寮を出ていたわ。



「気になる?」



やっぱり、裏があったのね…。



まぁわかってたことだけどさ…



いつもの爽やか笑顔で、The王子様〜みたいな感じが今は一切ない。



今は爽やかと言うより、含み笑い…みたいな…そんな笑顔をしている。



この状況を凄く楽しんでます感…。



「別に…それより、私に何か用?ここまで来たからには私に何か用事があるんだよね?」



ここで感情的には、ならない。



今なってしまえば、相手の思うつぼ。



「さすが、俺のパートナー…察しがいいね。」



パートナーか…なりたくてなったわけじゃないわよ。



って、そんなことはいいのよ!



私は、用事の内容を聞いてるのに…早く答えてくれないかな。



暇じゃないんだけど…。



「あ〜…わかったよ…だからそんな怖い顔しないで、要件言うから…」



そんな怖い顔してたかなぁ。