警戒に警戒を重ね、1番奥の部屋に行った。
さてと、準備を始めたいところだけど、一瞬私と、桜以外の魔力を感じた。
それもどんどん近づいてきてる気がする。
はぁ…みんな言ったと思ったんだけどなぁ。
私はすぐに自分の姿が戻ってないことを確認して、普段部屋に部屋の中で移動してから、廊下に出た。
「なにかよう?水無月くん…」
そう、感じた魔力は水無月くんのものだった。
一応、Sクラスのみんなの魔力は覚えた。
もちろん氷谷先生の魔力もね。
「学校行ったんじゃなかったの?」
そうよ、確かにさっき葉月たちと一緒にこの寮を出ていたわ。
「気になる?」
やっぱり、裏があったのね…。
まぁわかってたことだけどさ…
いつもの爽やか笑顔で、The王子様〜みたいな感じが今は一切ない。
今は爽やかと言うより、含み笑い…みたいな…そんな笑顔をしている。
この状況を凄く楽しんでます感…。
「別に…それより、私に何か用?ここまで来たからには私に何か用事があるんだよね?」
ここで感情的には、ならない。
今なってしまえば、相手の思うつぼ。
「さすが、俺のパートナー…察しがいいね。」
パートナーか…なりたくてなったわけじゃないわよ。
って、そんなことはいいのよ!
私は、用事の内容を聞いてるのに…早く答えてくれないかな。
暇じゃないんだけど…。
「あ〜…わかったよ…だからそんな怖い顔しないで、要件言うから…」
そんな怖い顔してたかなぁ。
