雪人、楽しんでるわね…
皐月と雪人を除く4人は顔を見合わせると、苦笑した。
「ま、まぁいいんじゃないの?皐月、運んでもらいなよ。少し距離あるし!」
「え?ちょっと葉月?!何言ってるの!それに、雪人ももう大丈夫だから!ありがとう!!」
葉月の言葉にしっかり反応して、皐月がそういうと、少し残念そうに雪人は彼女をゆっくりと下ろした。
「返しに行こっか!」
無事に下ろして貰えた皐月は逃げるようにそういうと、早歩きで歩き始めた。
そんな姿に内心癒されながらも、皐月を追いかけた。
「ありがとうございました〜」
元の服に着替えた私たちは、店員さんにぺこりと挨拶をすると、待っていてくれた愛斗たちの元へ戻った。
「学園祭もあと少しで終わるし、明日の最後にはついに劇か〜。あだという間に終わりそうだな」
龍のそのつぶやきにみんなが頷く。
「明日に備えてもう帰ろっか!今夜のごはんはなーに?」
葉月は料理担当の私と愛斗を見て聞いた。
「「秘密」」
