そういった男は馴れ馴れしく私の肩に腕を乗せてきた。
気持ち悪い。
他のふたりも男に捕まっているようで、皐月は真っ青に、葉月は迷惑そうにしていた。
「あの、やめていただけますか?」
そう言って私は男の手を叩いてどかした。
「あ?メイド服着てんなら俺らになんか奉仕しろよ。」
「いいね〜!その顔!真っ青だよ?」
皐月に触れていた男は彼女の顔をのぞき込むようにして気持ち悪い顔をしていた。
それに追い打ちをかけるように、葉月も男に絡まれていた。
それを見た私は彼女たちを助けようとするが、さっき腕を肩に乗せてきた男が私を捕まえる。
また同じように払おうとするが、相手は男。
さっきよりも強く抑えられた私は振り落とせないでいた。
ここで魔法を使えば、せっかくの学園祭が台無しだ。
どうしましょう。
「おい、行くぞ!安心しろって俺たちが可愛がってあげるからよ」
考えている間にも私達は引きづられるようにして彼らに連れてかれていく。
葉月や、皐月も、必死に抵抗するが敵わない。
誰か!助けて!!
