~弥生side~ ここは……。 気がつくと、私は真っ暗闇の中にいた。 辺りを見渡しても、暗い世界が続くだけ… 周りには誰もいないし、声も聞こえない。 私はゆっくりと腰をあげると、魔法で指の上に小さな炎を灯した。 とりあえず、ここから移動しないと…。 真っ暗闇の中、1歩前へ足を進めだした。 自分の勘だけを頼りに──────