数分後、さっきの看護師と共に、診てくれている医師がきた。
「目が覚めたみたいですね。良かったです。」
医師はそういうと丁寧に、でもテキパキと診察を始めた。
「うん。問題ないですね。あと、数日は様子を見たいので、入院しておいて下さい。」
「ありがとうございます。」
俺は、医師に頭を下げた。
その後、続々とペットたちのパートナーがやってきた。
愛の時と同じように、テキパキと丁寧に、診察をしていき、話をしていた。
『愛斗、大人になったな。寝ているうちに成長したんだな。』
愛は柔らかく、暖かい声でそういった。
俺は、愛が目を覚ましたのと、今の言葉で少し泣いてしまいそうになった。
何とか、涙は堪えた。
「愛、ありがとう」
俺は、今までなかなか言えなかった感謝の言葉を口にした。
そして、俺たちは目を合わせ微笑んだ。
