まず初めに愛達がいる病室へと向かった。
今までは、それぞれのパートナーの部屋で一緒にいたが、退院したので、広いペット専用の一部屋に11匹のペット達がそれぞれ入院している。
桜は弥生と一緒だ。
「愛…。目を覚ましてくれ…」
俺は、愛を撫でながら毎日かけている言葉を今日もかけた。
──────ピクッ
「…え。愛…?」
一瞬だったが、愛が少し動いた気がした。
思わず俺は愛の顔を覗いてみる。
すると、ゆっくりとだが愛の目が開いた。
「愛…!愛!」
『……あ、ぃと。』
そこへ、様子を見に来た看護師が来た。
「水無月様、どうかなさいましたか?」
彼女は丁寧に俺に話しかける。
「愛が、目を覚ましたんだ。」
彼女は、目を見開いて、急いで俺たちの方に来た。
「愛くん、分かりますか?」
その声に愛はしっぽで反応した。
それを見た看護師は、ほかのペット達も次々に見て回った。
すると、急いで病室の外へとかけて行った。
