「あぁ…ぁッと……」
どうやって伝えようか…
いや、そもそも伝えるべきなのか…
「どうしたんですか?静空。」
雨涙と、愛斗は顔を見合わせてじーっと私を見つめてくる。
「あっ、そういえば父さん。俺以外の人達って目が覚めたんですか?」
今まさに悶々と考えていたことを愛斗に言われ、私は動揺が隠せなかった。
「……まさか、起きたのは俺だけですか?」
「いや、他の人たちも目が覚めたよ。ただ…」
「ただ、なんですか?何か有るんですか?!」
珍しく愛斗が声を荒らげた。
そんな愛斗に驚くと同時に、父親として、1人の人間として、伝える決心がついた。
「あぁ、ただ……それぞれのペット達と…彼女、弥生さんはまだ目が覚めていないんだ。」
