※・※
はぁ…もう勘弁してよ〜…泣
名前で呼ぶとか、何よそれ。
学校の子を名前で呼んだことなんか1回もないわよ。
そもそもそんなに深く関わってないんだけど…
あーもう!あの人たちと一緒にいると調子狂う…
それに桜!どうして私を見捨てたのよ!
あのときたすけてくれてもよかったじゃない!
「桜!出てきなさい!」
『なぁに?やよ…ぃ……ヒッ』
「桜さん?なぜあの時私を見捨てたの?助けてくれても良かったじゃない!」
桜は、何も答えずに自分の部屋へ戻って行った。
さーくーらー!!
もう!桜ったら!
もういいわ…すぎたことよ。
今更どうこう言っても過去は変えられないし…!
「桜、もう怒ってないからおいで。」
桜がチラッと顔をのぞかせた。
それで私がほんとに怒ってないとわかったのか、私の肩に乗ってきた。
『うぅ…弥生怖かったよ〜……。』
ふふっ…相当きいたみたい。
私は桜を撫でてあげた。
