会いに行く時は、必ず雨涙と共に…。
そして、愛斗のところだけではなく、他の11人のところにも毎日いった。
私達親は、自分たちの子供たちを誇りに思っていた。
私達から見ればまだ子供な子たちが、立派に役目を果たしたのだ。
毎日祈るように目を覚まして欲しいと思いながら、そばに寄り添うように、自分たちの子供を見ていた。
それが、半年近く続いた時。
だいぶ元に戻ってきた国の復興の仕事をしていると、
病院から連絡が来た。
愛斗が目を覚ましたと。
私たちは病院へ一目散に向かった。
「愛斗!!」
「……と、さん。かぁ、さん。」
酸素マスクで少しくぐもった声で喋る愛斗。
私たちは彼を抱きしめた。
やっと目を覚ましてくれた!
やっと、会話ができる、!
長かった眠り続けていた時間を埋めるように、私達はしばらく抱きしめていた。
「…そろ、そろ…離して、、。」
少し嫌そうな顔をしながらそう話す愛斗の声で私達は、離れた。
すると、あたりも騒がしいことに気がついた。
「なぁ…父さん。愛は…まだ起きて、ない?」
「…あぁ、まだだ。」
