その姿をよく見れば、国王陛下だった。
私は、次の瞬間には、動き出していた。
それに続くように、周りのものたちもそれぞれ行動し始めた。
私のように、国王陛下の手助けをしたり、この大災厄の後処理をしたり、安全な場所に避難させたり、それぞれが行動し始めた。
大災厄から自分たちを守ってくれた12人の少年少女達に感謝をしながら…。
しばらくして、一段落すると、私たちは病院へと向かった。
彼らを、医師は慌ただしく診察していき、看護師達は、もっと慌ただしく意識のない彼らをそれぞれ病室へと連れて行っていた。
皆、奇跡的に生きているらしい。
私は愛斗の元に行った。
たくさんの電子機器が並び、酸素マスクをつけた愛斗の横のベットには彼のペット愛が横たわっていた。
2人とも意識はなく、ただ眠っているだけ。
私の横にいた雨涙は、息子の姿を見るなり崩れ落ちるようにその場に座り、涙を流していた。
私たちは、毎日のように病院へと向かった。
国の復興のために増えた仕事には、いつも以上にしっかりと取り組み、なるべく早く終わらせ、会いにいった。
