体感は数秒位だった。
しばらくあたりは光続けると、スっと消えていった。
私は、目を開くと驚いた。
「…これは、!」
今まで覆っていた暗い霧までもが消滅し、空にあった大きな穴もきれいさっぱりなくなっていたのだった。
「静空!傷が…!」
雨涙が何やら驚いて私を見るので、自分の姿を見下ろしてみた。
すると、驚くことに、今までの魔物との戦闘で負った傷が全て綺麗に消えていた。
雨涙も、従者も全ての傷が消えていた。
空を見れば、1人の少女がゆっくりと地面へと落ちていく姿が見えた。
「弥生ちゃん…」
そう、彼女は愛斗のパートナーの弥生さんだった。
私たちは、彼女が落ちていった所まで急いでかけていった。
着くと、そこには、他にもたくさんの人達がいた。
その中央に倒れているのは、この大災厄から、この国を、世界を救ってくれた12人の少年少女と、それぞれのペット達だった。
私が放心していると、私達の延長線上にいた、男性が動き出した。
同じように放心している周りの人達に次々と指示を出し、彼らをゆっくりと病院へ連れていった。
