あぁ、、、
思い、出した…
これは多分私の中に刻まれていた記憶。
一筋の涙が流れた。
「やら、ないと…。
でも、封印だけではダメ。
一生こんなこと起きないようにしないと…」
わたしは、自分の力でやり遂げる…!
誰も死なせない
『弥生、力を貸すわ。』
「それはダメ!桜が…!!それに、私一人でやるのよ!」
『知ってるわ。だから、貸すと言っているの。しっかりと返してもらうわよ。』
桜はにっこりと微笑んだ。
暖かい
優しい桜の気持ちに私は思わず涙がこぼれる。
何度も何度も、拭っても拭っても流れてくる。
「わかった。桜、力を貸して。」
私は、今までで1番の魔力量を持って生まれてきた。
それは、きっとこのために…
桜は私の手を取った。
「光の精よ、みなの想い、願いを乗せた
暖かな月の光で永遠の消滅を
ウォームムーンライト!!」
眩い光が視界を埋める。
私たちが産まれる前に封印した、何世代もの人達が応援してくれているような気がした。
