「…はぁはぁ、着いた」
着いた頃には少し息を切らしている私達。
着くまでに強い魔物たちと戦うことが何度もあったからだ。
その度にみんなで協力して倒していった。
しかし、目指しているところが目指しているところなので、倒しても倒してもまた湧いてくる。
やっとついて落ち着いた頃には既に疲労困憊だ。
目の前には、直径500メートルはありそうなとてつもなく大きい闇の渦。
「近くで見ると、本当に大きいわね。」
長月ちゃんはそう声を漏らす。
その声にみんなは静かに頷く。
それと同時に、不安が顔に現れる。
こんなのを本当に封印できるのか、
練習した魔法は上手く使えるだろうか、
そんな不安が頭をよぎる。
でも、やらなくては何も終わらない。
次に見た時にはみんなもう不安を感じさせない、絶対にできる自信が顔に戻っていた。
「行くわよ!」