「ばーか、俺はあんなのにやられるようなやわじゃない。安心しろ。」
フッと弥生から力が抜けるのを感じた俺は、周りを見渡した。
すると、俺たちを囲うように薄い膜がはられていた。
しかも、魔力の気配が愛だ…
俺の相棒にはつくづく驚かされる。
俺は弥生を立たせ、愛の方へ向かった。
弥生もあとから着いてくる。
「愛、大丈夫か?」
目の前には立てるようになった愛がいた。
桜が治してくれたのだろう。
『大丈夫だ。桜がここまで取り乱すとは思わなかったがな。』
愛はフッと笑った。
そこは俺も同感だな。
彼女たちはいつも冷静だからなんか新鮮だ。
愛と顔を見合せ、クスッと笑った。
「あの〜、そろそろいいっすか?」
「はぁ、いくら結界が張ってあるとはいえ、気持ち悪いんですけど〜」
「皐月に同感〜」
「僕もかな」
龍の一言をきっかけに周りがうるさくなった。
