奇跡を起こした12の月光




「ばーか、俺はあんなのにやられるようなやわじゃない。安心しろ。」



フッと弥生から力が抜けるのを感じた俺は、周りを見渡した。



すると、俺たちを囲うように薄い膜がはられていた。



しかも、魔力の気配が愛だ…



俺の相棒にはつくづく驚かされる。



俺は弥生を立たせ、愛の方へ向かった。



弥生もあとから着いてくる。



「愛、大丈夫か?」



目の前には立てるようになった愛がいた。



桜が治してくれたのだろう。



『大丈夫だ。桜がここまで取り乱すとは思わなかったがな。』



愛はフッと笑った。



そこは俺も同感だな。



彼女たちはいつも冷静だからなんか新鮮だ。



愛と顔を見合せ、クスッと笑った。



「あの〜、そろそろいいっすか?」



「はぁ、いくら結界が張ってあるとはいえ、気持ち悪いんですけど〜」



「皐月に同感〜」



「僕もかな」



龍の一言をきっかけに周りがうるさくなった。