奇跡を起こした12の月光





皐月の言葉に、桜はようやく自分のすべきことを思い出したようだ。



「よかっ、た。」



「愛斗、何も良くないから。その怪我、早く治さないと…」




あぁ、そうだな。




「蒔羅に、連絡、しな、、いと、、、。」



「蒔羅?」



龍が何か言ってるけど気にしない。



俺は少ない魔力の残りの少しを使って、彼を呼んだ。



「お呼びでしょうか、愛斗様……って!何してるんですか?!」




目の前に登場した1人の男。



「愛斗様!また無理をなさったのですね!?少々お待ちください。」



そういうと、彼は集中し始めた。



「ヒーリング」



蒔羅がそう唱えると、みるみるうちに体が軽くなっていった。



さすがこの国のトップ3に入ると言われてる治癒魔法使いなだけある。



俺は、ゆっくりと体を起こして、弥生の肩を掴んだ。



「落ち着け。俺は大丈夫だ。そろそろしっかりしろ。」



落ち着かせるように俺はそういい、弥生を抱きしめた。



「あい、と?本当に?大丈夫なの?」



良かった。



少しは落ち着いたみたいだな。



ほんとに世話がかかる…



弥生が心配してくれたのが嬉しくて、俺は思わず頬を緩めながら言った。