皐月の言葉に、桜はようやく自分のすべきことを思い出したようだ。
「よかっ、た。」
「愛斗、何も良くないから。その怪我、早く治さないと…」
あぁ、そうだな。
「蒔羅に、連絡、しな、、いと、、、。」
「蒔羅?」
龍が何か言ってるけど気にしない。
俺は少ない魔力の残りの少しを使って、彼を呼んだ。
「お呼びでしょうか、愛斗様……って!何してるんですか?!」
目の前に登場した1人の男。
「愛斗様!また無理をなさったのですね!?少々お待ちください。」
そういうと、彼は集中し始めた。
「ヒーリング」
蒔羅がそう唱えると、みるみるうちに体が軽くなっていった。
さすがこの国のトップ3に入ると言われてる治癒魔法使いなだけある。
俺は、ゆっくりと体を起こして、弥生の肩を掴んだ。
「落ち着け。俺は大丈夫だ。そろそろしっかりしろ。」
落ち着かせるように俺はそういい、弥生を抱きしめた。
「あい、と?本当に?大丈夫なの?」
良かった。
少しは落ち着いたみたいだな。
ほんとに世話がかかる…
弥生が心配してくれたのが嬉しくて、俺は思わず頬を緩めながら言った。
