奇跡を起こした12の月光




桜にいくら話しかけようとも返事が来ない。



どこか一点を見つめ固まっている。



体は動かないので、俺は目線だけを動かして桜の見ている方を見た。




すると、そこには愛が力なく横たわっていた。



愛?!



そうだ、俺がこんな怪我をするから…愛まで負担が……



最悪なこの状況を何とかしなくては…



でも、俺が今できることは少ない…



まずは、弥生をとめなくては……



そう思って弥生に再び辞めるよう言おうとした時…



「弥生!愛斗!」



見知った声が聞こえ、目線を向けると、



そこには頼もしいSクラスの仲間たちがいた。



「愛斗!大丈夫か?!」



俺を見た龍が言う。



この姿を見て、大丈夫だと思うかよ…



「だ、いじょう、ぶなわけ、ない、、だろ…」





「弥生!しっかりして!!あと、桜も!」



葉月がそう声をかける。



それでもなかなか弥生は正気を取り戻さない。



桜は…



何とか戻ってきてくれたようだった。



『愛……が、愛が…愛斗が倒れたあと、、一緒に、倒れた……』




桜、ごめんな。



「桜!あなた忘れたの?!こうなった理由をあなたは1番わかっているはずよ!それに対処の仕方も!あなた、ペット界のトップなんでしょう?!しっかりなさい!」