……え?
後ろから声が聞こえ、振り返ると、そこには愛斗と愛がいた。
『おい、俺を入れ忘れるなよ。』
少し怒った口調で言った愛。
あぁ、愛斗だ。
見たところ、かすり傷はあれど、大したことは無いみたい。
「あい、と………!」
『…愛!』
私と桜は同時に大切な人達の無事に安堵し、微笑んだ。
「『…///』」
その後すぐに彼らは頬をほんのり紅くした。
…ん?
どうしたんだろう…。
まさか、目に見えないだけで、大きな怪我をおっているのかしら?!
「愛斗たち、大丈夫?!顔が紅いわよ!!」
「あぁ、問題ない。」
そう?ならいいけど…。
「あっ、というかなんで2人はここにいるの?!王都は?大丈夫なの?」
「大丈夫だ。頼もしい仲間たちが頑張ってくれてるよ。弥生がここで頑張ってるって聞いて、みんなが行ってこいって言ってくれたんだ。」
そう、なんだ。
でも、愛斗のこの言い方から察するに、みんな無事なのだろう…
良かった。
一時的とはいえ、ひとつの不安がとけ、私はほっと一息ついた。
