「桜、人の姿と、フライ解いて」
『いやよ!私はまだ大丈夫だわ…!』
頑固ね…
「桜、私の肩に乗るのよ。これは命令よ。」
頑なとして解こうとしない桜、でも、命令には従えないわ。
『わかったわ。でも、あそこの厄介な魔物に、1発、食らわしてからよ、、。』
桜…
こうと決めたら滅多なことがない限り意志を曲げない桜。
しょうがないわね…
『ウィンドブレイド!!』
桜がそう唱えると、そこにいた魔物は木っ端微塵になり、消えていった。
『弥生、ごめん。迷惑かけるわ。』
そういうと、元の姿に戻った桜は私の肩に乗りフライも解いた。
「迷惑なんて、今更よ。謝らないで、桜、一緒にまだ戦いましょう?1人でできないことも、2人でならできるようになるわよ。」
桜は今にも零れそうな涙をこらえ、力強く頷いた。
それでこそ、私のパートナーよ。
「2人より、3人の方が良くない?」
