※・※
「ファイアーボール!!」
『ウォーターボール!』
魔獣を倒し始めて数時間たった。
徐々にブラックホールのような穴は消え始めていた。
でも、上空にある1番大きい闇の穴…
多分あれが本元だと思うけど…全く魔獣が途切れる気配がない。
しかも、最初の頃は1発で倒せていた魔獣も倒すのに数回魔法を打たないと行けない。
どんどん強くなっている。
ただその代わりに数は徐々に減ってきていた。
「愛斗たち大丈夫かしら…」
見に行きたいけど、今ここを離れれば疲弊してきている王宮内の魔法使いたちが倒れてしまう。
最悪の場合は死んでしまう…
それだけは避けないと…!
そう思いながらも魔法を打ち、魔物を徐々に倒していった。
『もう!なんで、こんなにも、、まだいるのよ!』
桜が疲れてきている。
ずっとフライを使いながら、さらに魔法を打つのはいくら桜でも大変だ。
常に魔力が減っていくから。
しかもずっと女の子の姿のまま…
「桜、大丈夫?」
『……大丈夫よ…』
ダメだわ。
全然大丈夫じゃないじゃない!
