私たちはシールドの外に出た。



私は外に出ると同時に姿を変えた。



正確に言えば戻したのだけれど…



「ついに外に出れたわね。桜、ここから1番被害が酷いところ待てどのくらいか分かるかしら?」



『もちろんよ。ここからは……』



そういうと、桜は目を瞑った。



『………って、弥生!急ぐわよ!!王宮が危ない!!』



え?!王宮が…?



でも、王宮には優秀な騎士たちがいるし、何よりも私の家族がいる。



だいぶ危ない状況にはならないはずよ!!



『学園の近くの村や町などは学園の生徒たちが頑張っているわ。でも、まだまだ奥には入り込めている人が少ないの。』



じゃあ王都は…まだ人が集まっていない……?



桜は一瞬にしてSクラスのみんなに王都へ向かうようペットを通じて伝えた。



「桜、行くわよ!」



今ここで魔力を惜しんでいる暇はない…



一刻も早く王宮に行かなくては…!



「『テレポート!!』」