奇跡を起こした12の月光




「…っ」



私の考えてたこと全部否定された。



「返事は全てが終わってからでもいい。今は大変な時だから一時的に頭の中から消してもらってもいい。弥生の返事待ってる。」



そう言って私の部屋を出ていった愛斗。



愛斗が出ていったあと、私はベッドに倒れ込んだ。



頭が混乱している。



あの愛斗が、私を好き…?



どうしたらいいの。



それに、全て終わってからでもいいって…



「私、終わったあと、生きてる確証もないのに…」



はぁ…



私は大きなため息を着いた。



『何?弥生。なにか悩みでもあるの?』



さ、桜〜…!!



「…うぅっ……」



私は桜に抱きついた。



『なになに、愛斗くんにでも告白されたの?』



え?!



私は驚いて肩がピクついた。



『あら?図星だったの?』



天使のような笑みを浮かべてそう問うてきた桜。



「…うん///」



『弥生はどうしたいの?彼のこと好き?それともそういう対象として見れない?』



好きか嫌いかで聞かれれば好き…



でも、それは恋愛感情での好きなのか…
友達みたいな感じの好きなのか…



「わかんないよ〜…」