奇跡を起こした12の月光




ありがとうを言っても言いきれない。



最後なんか、それぞれ少しずつだけど、言葉をくれた。




電話中どれだけ泣きたかったか…




会いに行って、甘えたかった…




でも、我慢した。




寂しかった。




なかなか会えなかったし、王家ということもあって、普通の親子みたいに暮らせないから。



どうしても、何かを我慢しなくては行けない。



わかっていても、寂しい。




でも、あれらの言葉で全部吹き飛んだ。




すごくみんなからの愛が沢山詰まってた。




それに感情が抑えきれなくなりそうで…




最後の声は自分でもわかるくらい震えていた。




ありがとう。




ありがとう。




こんな私をここまで導いてくれて、これからも支えてくれようとしてくれて、ありがとう。




それから数十分くらい泣き続けた。