奇跡を起こした12の月光




「姉様は昔から無茶を言うんだから。でも、それを毎回やってのけるんだ。そういうところ、尊敬する。」



楼星…




「私も、弥生お嬢様ならそういうと思ってました。信じていますよ。」




愁雨…




「大人になったのですね、弥生お嬢様。頑張ってくださいね。応援と手助けはお任せ下さい!」



彩雨さん…




「ほら、李桃さん。」




「あぁ、そうだな。弥生、お前ができること全て出し切ってこい。だが、誰かを守るというのは、相手が無事なのはもちろんだ。だが、自分も生きていなきゃ意味ないからな。」




お父様…



全て見透かされているのかしら…




「はい、重々承知しています。ありがとうございます。明日、精一杯頑張ってきます。絶対誰にも死なせません。お父様達も生きてくださいね。それでは。」




そう言って、電話を切ってすぐ、愛斗に抱きしめられた。



「よく頑張ったな。溜まってるもん、今のうちに出しとけ。誰も見てないから。」



愛斗に優しく背中をトントンされてすぐ、私は彼の胸を借りて思いっきり涙を流した、




みんな、優しかった。




誰も反対せずに、認めてくれた。