私は自分の姿を見下ろした。
うん、変じゃないよね…?
私はベッドに沈めていた体を起こし、座った。
「どうぞ」
私がそういうと、ドアがガチャリと音をたてて、開いた。
「お邪魔します」
そんなことを呟いて入ってきた彼。
なんか、笑えてくる…
「……フフッ」
じわじわとくる笑いを耐えきれず、思わず声が漏れてしまった。
「何笑ってんだよ。」
口を尖らせ少し不服そうに言いながらこっちを見た。
「なんか、面白くて…クッ」
「まぁ、いいけどさ。てか、そんなことより、電話したのか?桜居ないからちゃんとできてるかと思って見に来たんだよ。」
愛斗のお節介。
「そっか、愛も今会議中だったわね。でも、心配されなくとも、電話しようとしてたわよ。」
「へー、ほんとかな…?」
なによ、疑ってるの?
確かに、ベッドに倒れ込んでいたけど…
電話はしようとしてたし…
「ほら、一緒にいてあげるから電話かけな?ね?」
私の隣に座り、優しく諭すように言ってくれる愛斗。
優しくされると、調子狂うわ。
