言った方がいいの…?
『椿様達、心配してるみたいよ?私、よく会いに行くの。その度に弥生のこと聞かれていたわ。』
お母様が…
『そうだな。それなら自分から伝えた方がいい。』
愛…
「弥生が、何を思っているのかなんて俺には分からない…。でも、弥生。明日のこと、相手が知っていても、自分の口からもちゃんと伝えな。俺も、弥生と一緒にいてあげるから。」
愛斗…。
「うん。伝えるよ。みんなからそう言われたら伝えるしかないじゃない。」
正直、伝えたらお父様には私の考えなんてお見通しで、止めてくるかもしれないから言いたくなかった。
それに愁雨も彩雨さんも弟の楼星(ルイ)も…
みんな優しいから…
でも、お母様ならきっと私のことを尊重してくれる。
優しいけど、何より私のことをただ過保護にするだけでなく、挑戦させてくれるから。
やれるだけやってみなさいって…
そんなことを考えていたら少し勇気が出てきた。
この後、部屋に戻ったら電話してみよう。
「決まったみたいだな。今日はここまでにするか〜…て、そういえば、学園の俺たち以外にはどう伝える気だ?」
